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阿吽(あうん)

夢占い相性占い前世占いのラピスの輝き」が、”阿吽(あうん)”の意味やいわれについて、お送りさせて頂きます。
 
「阿吽の呼吸」という言葉を聞いた事がある方は、とても多くいらっしゃるのではないでしょうか。その意味は、二人、もしくはそれ以上の複数人の方が同じ作業をする際、お互いに多くを語らなくても、そのタイミングや動作がピタリと一致している様子を表します。
しかし、この「阿吽(あうん)」という言葉自体が何を意味しているのかについては、あまり知られていないのではないでしょうか・・・。
 
日本にも、“あ”から始まって“ん”で終わるひらがなの五十音がありますが、昔のインドの言葉、梵語(サンスクリット語)にも、“a”から始まり“hum”で終わる、梵字というものがあります。
この梵字において、aは口を開いて最初に出す音、humは口を閉じて出す最後の言葉となり、そこから宇宙の始まりと終わりを表す言葉として使われておりました。この、「a、hum」が、中国に伝わった際に「阿、吽」という漢字に当てられ日本に伝わったと言われております。
 
上記にて、「宇宙の始まりと終わりを表す言葉」とご案内しましたが、その他にも、“あ”と言葉を発して生まれてから、“うん”と口を閉じて死ぬまで・・・という生死を含め、全ての物事は始まりがあれば終わりもあるといった、仏教のおしえを表している言葉でもあります。
 
大きなお寺に行くと山門があり、そこに筋肉隆々の像が立っている姿を目にした事はないですか?この像の事を金剛力士像と言います。
この像にも阿吽が大きく関係しており、門を正面にして右側に立っている口が開いた像を“阿形(あぎょう)”、左側の口を閉じている像を“吽形(うんぎょう)”と言い、生まれてから死ぬまでといった万物の始まりと終わりを表しています。
 
また、戦火や取り壊しなどによって建て直された山門においては、異なる場合もあるのですが、山門の位置としては、始まりや生を表す阿形は日が上る東側にあり、終わりや死を表す吽形は日が沈む西側に配置され作られている。
神社にある狛犬やお狐様などにおいても、阿形吽形の像で対に配置されているものがほとんどです。
 
生と死、始まりと終わり・・・。その他にも、吉凶、明暗、悲喜などの言葉が表すように、物事というのは表裏一体で良い事もあれば悪い事もございます。
しかし、私たち人間は物事に対して一喜一憂し、いたずらに心を上下させてしまう事が多くあるものですが、今回の阿吽という言葉を通してその理を改めて感じて頂き、いつどんな時でも、気持ちを落ち着かせて冷静な対応ができるよう、心に留めて頂けたなら嬉しく思います。
 
 
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